研究課題
統合物語生成システムの研究・開発を幾つかの項目ごとに進め,また応用システムの構想と実験システム開発を行った.具体的には,統合物語生成システム中に格納されている名詞概念辞書及び動詞概念辞書に関して,その概念項目の出現頻度と共起情報を,小説群から計量し,これを生成される物語中で使用される概念及びそれと関連する語彙の選択に利用して,その読解理解度を調節する機構を発案し,システム実験を行った.これは物語生成における規範‐逸脱の概念と関連する.次に,統合物語生成システムの入力情報や処理手順を固定化せず,様々な入力や処理手順を可能とするシステムへの拡張を図るための基礎的考察を進め,特に俳句を入力とする処理機構の発案を進めている.これは,循環制御の概念と関連する.さらに,応用システムとしてテーブルトークロールプレイングゲームの仕組みを取り入れた「物語自動生成ゲーム」の構想及び実験システム開発を実施した.同時に,ゲームや歌舞伎を参考に,オンラインによる流動的物語とオフラインによる固定的物語生成とを連動させる物語生成のビジネスモデル(社会的展開モデル)の構想を進めた.これは,流動‐固定の概念及び提案者が従来から進めて来た「多重物語構造モデル」と関連する.異常を通じて,統合物語生成システムの概念とシステム開発を大きく進めることができた.本研究は,娯楽・芸術・文学から広告・実務文書などに渡るコンテンツ自動生成技術の基礎研究として重要な意義を持つ.
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すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 7件、 オープンアクセス 4件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (20件) (うち国際学会 6件、 招待講演 1件) 図書 (1件)
Journal of Robotics, Networking, and Artificial Life
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