研究課題/領域番号 |
26330273
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
西野 順二 電気通信大学, 情報理工学(系)研究科, 助教 (00281030)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | ファジィシステム / 多次元ファジィ集合 / 多変数システム |
研究実績の概要 |
27年度の研究計画で掲げた1)3次元以上のファジィ集合の直感的表示方法と入力の検討、2)多次元ファジィ集合にもとづく多変数システム処理の評価について、開発および実験、研究を行なった結果以下の成果を得た。 1)表示と入力の検討については3次元(弓道)、6次元(ミニ四駆AI)、22次元(多戦略ゲーム)、46次元(サッカー)などを対象に表示と編集の検討を行い、それぞれ研究発表を行なった。2)多変数システム処理については、高速移動ロボットであるミニ四駆を対象にしたシステム開発と実験を軸とし、前述の様々なシステムのほか、野球観戦支援システム、オノマトペ処理システム、大貧民アルゴリズム、接待機能をもつAIについて適用実験を行うことで、その有効性を確認した。 タブレット端末を用いた新たな表示システムについては開発を進めるとともに、多次元処理が有効な対象としてミニ四駆AIに関する適応を進めており、27年度の成果は、ファジィ関連学会その他に合計12件の発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
27年度の研究計画で掲げた1)3次元以上のファジィ集合の直感的表示方法と入力の検討、2)多次元ファジィ集合にもとづく多変数システム処理の評価について、開発および実験、研究を行なった結果以下の成果を得た。 1)表示と入力の検討については3次元(弓道)、6次元(ミニ四駆AI)、22次元(多戦略ゲーム)、46次元(サッカー)などを対象に表示と編集の検討を行い、それぞれ研究発表を行なった。2)多変数システム処理については、高速移動ロボットであるミニ四駆を対象にしたシステム開発と実験を軸とし、前述の様々なシステムのほか、野球観戦支援システム、オノマトペ処理システム、大貧民アルゴリズム、接待機能をもつAIについて適用実験を行うことで、その有効性を確認した。 タブレット端末を用いた新たな表示システムについては開発を進めるとともに、多次元処理が有効な対象としてミニ四駆AIに関する適応を進めており、27年度の成果は、ファジィ関連学会その他に合計12件の発表を行った。その他の応用を含め概ね順調に進展していると言える。
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今後の研究の推進方策 |
28年度はこれまでの結果をふまえ、より具体的な対象での多次元ファジィ集合モデリングとその入力および編集システムについて実証実験を拡充し、より幅広い分野における本手法の展開を促進するための地盤を固める。 このためとくに、国際会議や論文発表そして学会発表に重点をおいて研究成果の公表と啓蒙を計る。
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次年度使用額が生じた理由 |
26年度に生じた繰り越しをプログラミング開発等に充てることとしたが、既存システムの有効利用によりこの支出を抑えることができたため、再度繰り越して最終年度における研究発表等に有効利用することとした。
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次年度使用額の使用計画 |
最終年度において国際会議等での発表をより積極的に行いその経費に充て、本研究の展開を進める予定である。
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