| 研究実績の概要 |
ネットワークの階層構造を利用することで，遺伝子ネットワーク同定の精度を改善する方法を開発した．ブートストラップ法と従来の遺伝子ネットワーク同定法を組み合わせた方法から推定される遺伝子間相互作用の自信度と，階層構造推定結果から求められる遺伝子間相互作用の自信度を単純に組み合われることで，推定した遺伝子間相互作用の精度を僅かに改善することに成功した．本研究の成果は国際会議the 2015 International Joint Conference on Neural Networksにて口頭発表及び論文発表を行った（S.Kimura and M.Okada-Hatakeyama: Improvement of Reliabilities of Regulations using a Hierarchical Structure in a Genetic Network, Proc. of the 2015 International Joint Conference on Neural Networks, 485-491, 2015）．また論文誌にて論文発表を行った（S.Kimura, M.Tokuhisa and M.Okada-Hatakeyama: Genetic Network Inference using Hierarchical Structure, Frontiers in Physiology, 7, 57 (12 pages), 2016）．さらに2015年6月29日に東京台場の産業技術総合研究所にて開催された，第１回理化学研究所・産業技術総合研究所共同シンポジウム「ビッグデータとビッグシミュレーションによる生命医科学の未来」において「階層構造を利用した遺伝子ネットワーク」というタイトルでポスター発表を行った．
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