グラスキャットフィッシュの群れ行動と,正弦波電気刺激下における神経行動学的研究を行った.群れ行動解析では,半自動的に解析するソフトウェアを開発した.得られたデータを元に遺伝的アルゴリズムを用いて群れ行動モデルのパラメータを推定し,分離行動の距離を推定した.正弦波電気刺激に対するグラスキャットフィッシュの行動反応を調べる実験では,刺激周波数と刺激電流の振幅に依存した忌避行動を明らかにした.電気受容器官の神経活動を記録した結果では,求心性線維のバースト放電化が忌避行動に対応することを明らかにした.また,スパイキングニューロンのアナログ回路を用いて,正弦波刺激に対する非周期的な神経活動を再現した.
|