本研究では,最構成が可能な知能化空間内におけるデバイス配置問題の解明を行った.一般的な空間では空間内のデバイスが固定されており,内部の状況変化に対して最適な配置を保つことができない.しかし,壁や天井面上を移動できるロボットにデバイスを載せて空間内の状況に合わせて最適な位置に移動すれば常に最高のパフォーマンスを保つ知能化空間が実現できる.本研究の成果は大きく分けて三つあげられる.一に,デバイスと対象者間の関係を定式化し,そこから最適な位置や姿勢を求められるようにしたことである.二に,複数のデバイスが最適な位置に移動する際の手法を開発したことである.三に,ロボットの性能を改良したことである.
|