感性刺激の生理応答を基に実験的検討を行い以下の結果を得た。まず、緊張と関連する皮膚交感神経活動を反映する最適生理量を明らかにし、緊張指標の実験的検証により緊張度に対応して変化する生理量を明らかにした。次に、快不快応答の生理応答を検討し、爽快・嬉しさそれぞれに応答する生理量を示した。爽快・嬉しさ・癒しに共通する快の生理指標は見当たらないが、各生理量の刺激応答間の相互相関を評価すると、快感情に共通する生理応答関係が見出された。さらに、随伴情動を含む生理応答の特徴抽出の試みとして、「不快-興奮」状態等の生理応答の特徴を精査してそれぞれに特徴的な変化を見出す事が出来た。
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