本研究課題では、病院という建物自体が認証の基盤となり、正当な利用者本人がその場にいるという事実により情報システムの利用者認証が完了する機能を実現すべく、院内無線LANインフラを利用し、無線LANアクセスポイント(AP)への接続情報で認証に必要十分な位置情報が得られることを確認した。また、上下階や隣の建物のAPへ接続による誤検出への解決策として、実際の人の移動ではあり得ない移動をノイズとして除去することで位置推定精度の向上を試み、利用者の位置情報を実用的な精度で捉える機能を構築し、同機能の有効性について実証できた。
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