オリゴヌクレオチド組成に着目したBLSOM(一括学習型SOM)はゲノム配列のビッグデータ解析に適しており、教師なし機械学習であることから想定外の新知識発見を可能にする。感染症RNAウイルスゲノムを対象にしたAIを用いた解析で、時系列的に方向性や再現性のあるオリゴヌクレオチド組成の変化を見出した。この成果を応用して効果が持続すると期待できる核酸医薬をデザインする手法を開発した。高等動物のBLSOM解析により、セントロメアの近傍領域でエピゲノミクスの代表的マーカであるCpGを含む特定の5連塩基や、多様な転写因子の結合配列が高密度に集中する領域を見出し核内配置における役割に関するモデルを提唱した。
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