この研究では、Web調査の有効性を検証した。初年度に予備調査を実施し、調査の手続きとCASMによる質問文の改善の方法を検討した。次年度に予備調査の結果を解析した。最終年度に本調査を行った。本調査の調査対象者は選挙人名簿から無作為抽出した。我々の過去の研究では、回答者は紙かWebか指定された方法で回答することを求められ、回収率は紙の方が高かった。今回の調査では、回答者は紙かWebか自由に選択するように求められた。回答数は、紙がWebの4倍となった。現状、高齢者を中心として紙での回答を好む人が大変多いことがわかった。回答傾向を調べたところ、年齢層ごとに比較すると紙とWebの違いは見られなかった。
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