研究課題/領域番号 |
26330357
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
椿 美智子 電気通信大学, 情報理工学(系)研究科, 教授 (20221418)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | タイプ別サービス効果分析 / タイプ別教育・学習効果分析 / 教育コミュニケーション / 顧客・学習者の異質性 / 批判的思考力の育成分析 / 経時的サービス効果分析 / サービス・サイエンス / キャリア特性データと学業成績との関係 |
研究実績の概要 |
本年度も,多様なデータに対応した顧客タイプ別サービス効果分析システムに関する研究に関して,様々な角度からの研究を行い、以下のような成果を上げた。 1.タイプ別サービス効果分析システムの経時的分析への拡張に関する研究成果論文"Expansion of the Analytical System of Measuring Service Effectiveness by Customer Type to Include Repeat Analysis,"が国際学会誌 International Journal of Social and Humanityに掲載された。 2.教育コミュニケーションの学生タイプ別分析に関する研究成果論文"A Study on Interactive Educational and Learning Communication in Consideration of Simultaneity and Heterogeneity for Improving the Quality of Education, "が国際学会誌 International Journal of Social and Humanityに掲載された。 3.批判的思考能力育成に関する分析で有用性を検証した研究成果「結果系変数及び原因系変数の両方を伴うタイプ別教育・学習効果分析システムへの拡張に関する研究」を日本品質管理学会第44回年次学術大会で発表した。 4.母集団を階層的に分割し比較しながら分析できるよう拡張した研究成果「階層的タイプ別キャリア能力・意識分析に関する研究」について,日本品質管理学会第44回年次学術大会で発表した。5.タイプ別の違いを分散分析で検定した研究成果「理工系大学における在学生の学力・成績とキャリアデータによる追跡調査・分析の試み」が大学入試研究ジャーナルに掲載された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初、平成26年度は、経時的顧客タイプ別サービス効果分析システムの研究を深める予定であった。それに関しては、タイプ別サービス効果分析システムの経時的分析への拡張に関する研究成果論文"Expansion of the Analytical System of Measuring Service Effectiveness by Customer Type to Include Repeat Analysis,"が国際学会誌 International Journal of Social and Humanityに掲載されたことで、目標は達成された。さらに、それだけではなく、平成26年度は、教育コミュニケーションに関する学生タイプ別教育・学習効果分析や、学生タイプ別の違いを構造方程式モデリングではなく、分散分析で検定した研究成果を論文に掲載することができたため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、結果系変数及び原因系変数の両方が存在する場合に、結果系変数でタイプに分け、それぞれのタイプにおける結果系変数に影響を与えている原因系変数を明確にするための方法論を提案しているので、その有用性をさらに詳細に検討し、論文掲載されるよう、精度を上げる方針である。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度、当初計画した研究が順調に進み、海外学術雑誌に2本の論文が掲載されたため、学会発表はさらなる研究の国内の研究者あるいは企業の方々に向けての成果発表に努めた。また、さらなる研究の成果に関しては、都内でのサービス現場調査などに時間がかかり、その成果を海外の研究者に向けて多数発信するための準備もあり、次年度に予測より多く必要となると判断したため、次年度使用額が生じることとなりました。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度は、国際学会発表に採択されているため、そのための費用が必要となる。また、成果として、いくつかの論文の国際学会誌への投稿を考えており、そのための英文翻訳・校閲費用も必要となる。
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