本研究では、大規模な実データ収集によって、EVのエネルギー消費をミクロ・マクロの多様な観点で統計・解析することが可能なデータベースシステムの構築手法を提案する。実際のEVを用いて電力消費量の正解データと推定データを継続的に蓄積し、精度評価を行った。また、収集したデータを対象に、いくつかのデータ可視化手法の導入を行った。一つは「エネルギー損失と経過時間(運転時間)に有意な相関を示す道路区間」を可視化する手法で、道路の特徴によって相関が異なることが明らかになった。また別の可視化手法として、スマートグリッドでの需給マッチングを行うシミュレーションを行う手法を導入し、評価した。
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