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2016 年度 実績報告書

学問運動の一般理論に基づくオープンアクセス運動の進展プロセスの解明

研究課題

研究課題/領域番号 26330364
研究機関三重大学

研究代表者

三根 慎二  三重大学, 人文学部, 准教授 (80468529)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードオープンアクセス / 学術情報 / 学術情報流通
研究実績の概要

今年度は,1)学術情報流通におけOA運動の位置づけおよび2)OA環境下における新しい論文評価指標であるAltmetricsの位置づけの検討を行った。1)に関しては,OA運動は,学術雑誌の価格高騰,学術情報の電子化,研究者のイニシアティブという3つの異なる文脈が同時代的に組み合わさった結果生じたものだが,約20年を経て,政府や出版社にその主導権が移りつつあり,機関リポジトリの役割は相対的に小さくなりつつあること,当初掲げられていた商業出版社への対抗戦略としての意味合いは弱まっていることなどがわかった。2)に関しては,Altmetricsの代表的指標であるAltmetricスコアの意味を明らかにするため,学術雑誌論文へのツイートの内容分析を行った。対象は,2014年のAltmetricスコア上位100論文およびWeb of Science収録論文約160万件から無作為抽出した100論文であり,各論文に対するツイート合計約1.1万件に対する内容分析を行った。その結果,両論文集合ともに①大部分が非研究者によるもの,②リツイートが半分以上,③内容は書誌事項や論文紹介,④一つか二つ程度含まれるということがわかった。現状では,ツイート数が大きく反映しているAltmetricsスコアを用いて学術雑誌論文の研究評価をすることは内容面からも困難であると考えられる。
研究成果は以下の通りである。1)に関しては,LIMEDIO Seminar 2016にて「転換期を迎えたオープンアクセス:大学図書館の役割」というタイトルで基調講演を行った。加えて,「続編・変わりゆく大学図書館」(頸草書房,2017年刊行予定)にて「オープンアクセス」の一章が掲載予定である。2)に関しては,Altmetricsに関する代表的国際会議である3rd Altmetrics Conferenceにおいて発表を行った。

備考

Twitterアカウントにて,研究遂行上得た日本に関するオープンアクセス関連の最新情報の発信を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2016 その他

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Unpacking Altmetric donuts: Content analysis of tweets to scholarly journal articles.2016

    • 著者名/発表者名
      Shinji Mine
    • 学会等名
      The 3rd Altmetrics Conference
    • 発表場所
      ブカレスト(ルーマニア)
    • 年月日
      2016-09-28 – 2016-09-28
    • 国際学会
  • [学会発表] 転換期を迎えたオープンアクセスと大学図書館の役割2016

    • 著者名/発表者名
      三根慎二
    • 学会等名
      LIMEDIO Seminar 2016
    • 発表場所
      ホテル日航大阪(大阪・大阪市)
    • 年月日
      2016-08-09 – 2016-08-09
    • 招待講演
  • [学会発表] 転換期を迎えたオープンアクセスと大学図書館の役割2016

    • 著者名/発表者名
      三根慎二
    • 学会等名
      LIMEDIO Seminar 2016
    • 発表場所
      ウェスティンホテル東京(東京・目黒区)
    • 年月日
      2016-08-03 – 2016-08-03
    • 招待講演
  • [備考] Open Access Japan

    • URL

      http://twitter.com/openaccessjapan/

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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