| 研究課題/領域番号 |
26330365
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| 研究機関 | 和歌山大学 |
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研究代表者 |
村川 猛彦 (田中猛彦) 和歌山大学, システム工学部, 准教授 (90304154)
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| 研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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| キーワード | 情報検索 / 全文検索 / 検索エンジン / 自然言語処理 |
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| 研究実績の概要 |
平成27年度は主に，(1)全文検索システムの構築，(2)災害記事への適用，(3)全文検索エンジン比較を実施した．
(1)全文検索システムの構築においては，検索インタフェース部と通信・インデックス構築部に分けて実装を行い，その後，統合した．全文検索エンジンにはApache Solrのバージョン4.10.4を採用した．サービス提供に当たりインタフェースを独自に設計・実装し，既存の文書管理サービスより少ない作業量で登録できることを確認した．通信・インデックス構築に関しては機能の実装ののち，文書量・文書数をさまざまに変えて登録速度の評価を行い，研究室のLAN環境で1秒あたり約13件の文書登録ができることなどを確認した．
(2)災害記事への適用においては，収集した災害ブログ記事約20,000件を対象として，効率良く検索できるような全文検索インタフェースを構築した．利用者評価を通じて，単なる全文検索（部分一致検索）よりも，年月などに対応して検索語を付与する機能を用いた検索のほうが，利用者にとってより効果的であったことなどを確認した．
(3)全文検索エンジン比較においては，近年バージョンアップが著しいGroongaを対象として，4.0.8から5.0.8までのバージョンについて比較を試みた．1台の計算機上で処理できるよう，仮想化ソフトウェアのDockerを採用して比較環境を実装し，インデックスのファイル構成の違いなどを確認した．
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
「全文検索サービスの提供を支援するシステム」を構成する主要な各機能について順調に実装し動作確認を行ってきたが，システム化には至っていない．なお国際会議発表を含む成果公表は計画通りに実施しており，一般向けイベントの出展を通じて研究内容を市民に伝えることは平成26年度，平成27年度ともに実施した．
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| 今後の研究の推進方策 |
これまでの成果を踏まえ，最終年度となる平成28年度は，全文検索サービスの提供を支援するシステムの完成，および利用者評価を中心としたシステム評価を行っていく．
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| 次年度使用額が生じた理由 |
物品費，旅費（国内・国外），人件費，その他（学会参加費）で想定通りに予算執行を実施してきたが，調整不足により差額が生じた．
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| 次年度使用額の使用計画 |
平成28年度の物品費（書籍など）に組み入れ，適正な予算執行を実施していく．
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| 備考 |
和歌山大学で2015年11月15日に開催された公開体験学習会で出展し，市民との対話を通じて情報検索の研究内容などを伝えた．
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