本研究の目的は,公共図書館利用者の情報探索行動に関する量的データの収集,分析方法を確立することである。データの収集には複数の位置情報取得技術の利点や欠点を比較検討し,ビーコンとラズベリーパイを用いることとした。 調査協力館において,ラズベリーパイの位置や数の実験を行い,ビーコンを携帯した利用者が館内を移動するとビーコンのデータを取得できる位置情報取得システムを構築した。この環境下で,2018年1月~2月に図書館利用者56名に対して利用者調査を実施し,利用者ごとの館内訪問位置と位置ごとの訪問頻度を得た。利用者の滞在時間と借りた図書のデータも合わせた分析方法について継続して検討する必要がある。
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