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2015 年度 実施状況報告書

オープンイノベーションからみた萌芽的研究領域における発展要因の定量分析

研究課題

研究課題/領域番号 26330375
研究機関共立女子大学

研究代表者

古川 貴雄  共立女子大学, 家政学部, 教授 (70262699)

研究分担者 林 和弘  文部科学省科学技術・学術政策研究所, 科学技術動向研究センター, 上席研究官 (00648339)
白川 展之  公益財団法人未来工学研究所, その他部局等, 研究員 (20556071)
長谷川 誠  東京電機大学, 工学部, 教授 (80303171)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードオープンイノベーション / 計量書誌学 / ハイパフォーマンスコンピューティング / データベース / 萌芽的研究
研究実績の概要

研究領域として、様々な領域への波及効果が大きいと思われるハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)領域と、ビッグデータ等で注目を集めるデータベース(DB)領域を選択し、これまでに収集したデータからデータベースを構築して各種分析を進めた。
データベース領域については、当該研究者コミュニティにおいて研究水準の高い成果が発表されるACM SIGMOD, VLDB, IEEE ICDEを取り上げ、研究トレンドの変遷、組織別の分析をおこなった。
国際会議で発表されたプロシーディング論文のアブストラクトのテキストマイニングに基づき、セッション名の変遷を可視化した結果から、MapReduceやHadoop等の新しい分散処理技術の登場とその発展過程を示すことが可能となった。さらに、可視化したネットワーク図から、2005年前後を境にして、研究トレンドが不連続とも言える大きな変化をしていることが示唆された。
組織別の分析結果からは、DB研究領域を牽引する主要研究機関の変遷が示された。特に、主要な企業が、IBM, MicrosoftからYahoo, Google、さらに、Facebookへと次第に変化していることが確認された。このような主要研究機関の変化には、有力研究者の組織間移動が重要な役割を果たしていることも確認された。一方、大学等の有力研究機関に調査した結果、同一研究機関に複数の有力研究室が存在する場合に極めて生産性が高いという例が確認された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

データベース(DB)領域の分析については計画通りに進展しているが、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)領域のデータ分析はやや遅れている。理由は、HPC領域の場合、ACM, IEEE等の文献データベースを参照しても、国際学会のセッション名に関する情報が欠落していることが多く、Web上に残されたプログラムの情報で補填しているが分析に十分な情報が得られていないためである。

今後の研究の推進方策

データベース(DB)領域については、最新データを加えて分析を継続する予定である。ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)領域については、国際会議のセッション名に依存しないような研究トレンドの可視化手法を応用する予定である。

次年度使用額が生じた理由

当該年度に予定していたデータ入力、データクリーニング作業のアルバイトを次年度に延期したため、次年度使用額が生じた。

次年度使用額の使用計画

延期したータ入力、データクリーニング作業のアルバイトを実施する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] Identifying the evolutionary process of emerging technologies: A chronological network analysis of World Wide Web conference sessions2015

    • 著者名/発表者名
      Takao Furukawa, Kaoru Mori, Kazuma Arino, Kazuhiro Hayashi, Nobuyuki Shirakawa
    • 雑誌名

      Technological Forecasting & Social Change

      巻: 91 ページ: 280-294

    • DOI

      10.1016/j.techfore.2014.03.013

    • 査読あり / 謝辞記載あり

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公開日: 2017-01-06  

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