研究実績の概要 |
情報科学におけるデータベース研究の発展過程を分析するために、先端研究事例の発表される国際学会SIGMOD、ICDE、VLDBeに注目した。次に,Service-Oriented Computing, Data Management in the Cloud(SIGMOD 2011), Web Applications and Cloud Computing (ICDE 2011), MapReduce and Hadoop(VLDB 2011)というセッションについて、セッションノードの時系列ネットワークを生成して分析を行った。 その結果、Service-Oriented Computing, Data Management in Cloudという研究は、2004年のIndexing and Tuning、2008年のSpecial Platforms、2006年のReplication, Cashing and Pub/Subから派生したことがわかる。さらに、これらのセッションを遡ると、2002年のPath Indexingと 2003年のSubscription Systemsに到達することがわかった。抽出された単語から、2010年のCloud Computing & Internet Scale Computingは、高性能データベースのための基盤技術、広域分散システム、メッセージ転送手法に関する研究と解釈できる。従って、サービス指向コンピューティングという研究は、インデキシング、広域分散システムのためのプラットフォーム、多くのユーザーを対象としたインターネットサービスといった要素技術が集まって形成されたと考えられる。
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