今日の企業や組織においては,職員に期待する能力として,業務知識以上に,コミュニケーション力など汎用的な能力(コンピテンシー)が求められている。コンピテンシーの育成と評価に適した教育方法の一つとしてグループ演習があげられる。そこで著者らは,情報システム設計に関するグループ演習授業において,学生のレポートの記述内容からコンピテンシーを評価する方式を開発して,3年間にわたって評価の実施,結果の分析を行った。リーダー、実務エキスパートなどグループ内の役割ごとに分析したところ,それぞれの役割の特徴が分析され,演習運営の改善に生かすことができた。
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