研究課題/領域番号 |
26330382
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大野 美紀子 京都大学, 東南アジア研究所, 助教 (80406701)
|
研究分担者 |
木谷 公哉 京都大学, 東南アジア研究所, 助教 (50324687)
矢野 正隆 東京大学, 経済学研究科(研究院), 助教 (80447375)
岩月 純一 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (80313162)
菊池 陽子 東京外国語大学, その他部局等, 准教授 (60334447)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | インドシナ / 逐次刊行物 / データベース |
研究実績の概要 |
1)逐次刊行物データベース構築については、ベトナム・社会科学通信院(ハノイ)と社会科学通信図書館(ホーチミン市)より8月に所蔵逐次刊行物データ提供を受けた。提供されたデータ1,671点について書誌情報を整備し、昨年度整備したコアジャーナル版にベトナム版を追加した逐次刊行物データベース増補版を作成した。2月に招へいした社会科学通信院・院長に対して増補版を提供し、日・ベトナム双方で資料情報を共有した。 2)インドシナ3国との機関連携については、2015年8月、ベトナムの上記2機関からデータ提供を受け、また相手機関のデータベース利用状況を聴取し、連携協力する上での具体的な課題を検討した。次いで、ラオスではラオス国立図書館、ラオス国立大学、国立農林業研究所を訪問し、本プロジェクトの説明を行った。2016年2月ベトナム・社会科学通信院(ハノイ)と上記ラオス3機関、さらにカンボジア王立農業大学から、図書館員・図書館IT技術者など13名を日本に招へいし、逐次刊行物データベース導入の詳細について研修する機会を設け、本プロジェクトへの参加賛同を得た。 3)国内関係機関との連携強化及びデータベース構築実務作業のため、東京・京都で7月、11月に研究会を開催した。また、2月に研究成果公開と連携機関ネットワーク拡大のため、国際ワークショップ「東南アジア地域研究情報資源の共有をめざして:今、ライブラリアンから伝えたいこと」を開催し、国内外の図書館・図書館情報学研究者ほか延べ110名(東南アジア6カ国、15名)が参加した。 4)昨年に引き続き、逐次刊行物データベース構築に協力する国内図書館員と共に、11月第17回図書館総合展ポスターセッションに参加し、本プロジェクト内容を公開した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
1)インドシナ3国逐次刊行物データベースについては、その1国となるベトナム側図書館2館からデータ提供を受け、同国逐次刊行物情報1,671点を収録したデータベースが完成している。 2)データベース仕様について、モバイル対応を考慮したレスポンシブルウェブデザインに修正し、ユーザーアクセスの利便性を高めている。 3)機関連携については、昨年度のベトナム側に続き、ラオス、カンボジア側4機関に対して当該データベース紹介を行い、連携の賛同を得ている。また、最終年度に予定していたプロジェクト成果公開のための国際ワークショップを開催し、インドシナ3国を含む5カ国図書館から参加者を得て、当該データベースの必要性をアピールした。
|
今後の研究の推進方策 |
インドシナ3国のうち、残る2国ラオス・カンボジアから逐次刊行物情報の提供を受け、書誌・所蔵データ整備とデータベース構築を行い、最終成果としてインドシナ3国版逐次刊行物データベースを公開する。また、当該データベースを連携各国機関に実装すべく、技術と書誌情報を提供する。
|
次年度使用額が生じた理由 |
平成27年度において当初計画より進展し、インドシナ3国のうちベトナム側機関の協力を得てベトナム版逐次刊行物データベースを作成した。平成28年度は残るラオス・カンボジア各機関の協力を得て逐次刊行物データ提供が予定されている。データ提供とその整備を行い、最終成果物となるインドシナ3国逐次刊行物データベースを完成させる予定である。
|
次年度使用額の使用計画 |
最終年度平成28年度に予定していた研究成果公開のための国際ワークショップを前倒しで前年度2月に開催した。そのプロシーディングスを印刷・配布する予定である。 また、ラオス、カンボジア側協力機関から提供予定の逐次刊行物資料情報の整備を行う予定である。
|
備考 |
東南アジア逐次刊行物データベースは、コアジャーナル版とコアジャーナル版にベトナム側逐次刊行物情報を加えた増補版の2種類を公開している。
|