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2015 年度 実施状況報告書

モデリングツールとソフトウェアセキュリティ知識ベースを連携したモデリング学習環境

研究課題

研究課題/領域番号 26330394
研究機関東京学芸大学

研究代表者

櫨山 淳雄  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (70313278)

研究分担者 橋浦 弘明  日本工業大学, 工学部, 助教 (20597083)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードセキュリティ要求分析支援ツール / ソフトウェアセキュリティ知識ベース / ソフトウェアセキュリティ
研究実績の概要

本研究では、セキュアなソフトウェア開発を支援するために、ソフトウェアセキュリティ知識ベースを参照しながら、セキュリティ要求分析や設計のためのモデリングを行い、設計根拠として知識ベース中の知識とモデル要素を関連付けることを可能にする学習環境の構築を目指している。
平成27年度は、Webブラウザ上でミスユースケース図を作成することのできるモデリングツールをオープンソースGWTUMLDrawerを用い開発した。また、昨年度までに開発した知識ベースをモデリングツールと連携したモデリング環境を構築した。ソフトウェアセキュリティ知識べースから検索した知識を選択すると、それがモデリングツール上に表示され、モデル図の要素と関連付けることができるようになる。そして、大学院の情報セキュリティの講義で実験を行わせていただき、その結果から、研究のコンセプト並びに構築した環境の有効性を確認することができた。
ここまでの研究成果を国内のシンポジウムのポスター、研究会、国際会議、ワークショップにて積極的に発表を行った。発表に対して多くの質問やコメントをいただき、それらを参考にしながら研究を発展させている。また、国内のソフトウェアセキュリティ有識者の方々に実験協力をお願いしたり、議論させていただきながら遂行している。
セキュリティ要求分析の成果物並びに知識ベースを活用したセキュアなソフトウェアの設計手法開発のために関連研究の調査に着手している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

計画で最も主要な位置づけを占めるモデリング環境を開発し、それを用いた実験を行うことができたことは大きな成果である。また、当該テーマに関する研究成果を多く発表することができた。

今後の研究の推進方策

今年度の開発した環境を用いて作成される成果物と知識ベースを活用したセキュアなソフトウェア設計のための手法の開発とそのツール化を行っていきたい。また、知識ベースの充実も同時に進めていきたい。

次年度使用額が生じた理由

今年度の主要な成果であるモデリング環境の構築とその環境を用いた実験の結果が出たのが2016年1月であった。この成果を査読付きの国際会議に投稿する予定であったが、年度内に発表可能な国際会議はなかったため、次年度に使用することになった。

次年度使用額の使用計画

平成28年度に開催される国際会議に投稿し、発表を行う予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ソフトウェアセキュリティ知識ベースを活用したセキュアなソフトウェア開発のためのモデリングツールの開発2016

    • 著者名/発表者名
      田中俊一, 田中昂文, 沓澤脩, 橋浦弘明, 櫨山淳雄, 宗藤誠治
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告知能ソフトウェア工学KBSE2015-53

      巻: 115 ページ: 31-36

    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] A Case-based Management System for Secure Software Development Using Software Security Knowledge,2015

    • 著者名/発表者名
      Masahito Saito, Atsuo Hazeyama, Nobukazu Yoshioka, Takanori Kobashi, Hironori Washizaki, Haruhiko Kaiya, and Takao Okubo
    • 雑誌名

      Procedia Computer Science: Proceedings of the 19th International Conference on Knowledge-Based and Intelligent Information & Engineering Systems (KES2015)

      巻: 60 ページ: 1092-1100

    • DOI

      10.1016/j.procs.2015.08.155

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Case Base for Secure Software Development Using Software Security Knowledge Base2015

    • 著者名/発表者名
      Atsuo Hazeyama, Masahito Saito, Nobukazu Yoshioka, Azusa Kumagai, Takanori Kobashi, Hironori Washizaki, Haruhiko Kaiya, and Takao Okubo
    • 雑誌名

      Proceedings of the 39th Annual International Computers, Software & Applications Conference (COMPSAC2015)

      巻: 3 ページ: 97-103

    • DOI

      10.1109/COMPSAC.2015.86

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] セキュアなソフトウェア開発のためのソフトウェアセキュリティ知識ベースを活用したモデリングツールの提案2015

    • 著者名/発表者名
      田中俊一,田中昂文, 齋藤大仁,櫨山淳雄,橋浦弘明
    • 学会等名
      情報処理学会ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2015ポスター
    • 発表場所
      慶應義塾大学
    • 年月日
      2015-09-07 – 2015-09-09

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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