研究実績の概要 |
本研究課題では, LMS を活用した持続型情報倫理教育のための e ラーニングコンテンツ/ プラットフォームの開発を推進するため, 次の項目について研究開発を実施しており, 今年度の実績は下記の通りである. (1) 標準化:既存のコンテンツを時代の変化に応じ改訂することを通して, またプラットフォームである LMS について将来を見据えた選択を行い, 情報倫理教育の標準化指針を提供する. 今年度は, Flash で構成されているコンテンツの HTML5 化を進め, 日本語版を公開した. また, 受講者の意見を入力できる Web フォームの運用を行った. LMS については多言語化の充実と学認 (学術認証フェデレーション) への対応が可能であることから引き続き Moodle を採用した. (2) 多言語化:標準化された教育内容を e ラーニング化し, 日本語だけでなく英語, 中国語, 韓国語でも提供することを通じて, その効果を検証する. また LMS の多言語化に積極的に参画する.今年度は, 高等教育機関のための情報セキュリティのためのサンプル規定集の改訂に追従し, 日本語, 英語, 中国語, 韓国語についてコンテンツのシナリオ改訂を進めた. (3) 持続性の追求:コンテンツと LMS を持続可能な形で刷新・運用する手法の確立を目指す.今年度コンテンツを実運用している学認連携 Moodle は平成 26 年 9 月の全国の国立高専からの一斉アクセスにシステムが一時対応できなかった. この時のアクセス状況を踏まえ, システムレベルでのチューニングを行い, 同 10 月の一斉アクセスには対応できるようになった.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね順調に進展しているとする理由は以下の通りである. (1) 標準化という観点から, Flash で構成されているコンテンツの HTML5 化を進め, 日本語版を公開したことにより, コンテンツの可用性が向上した. (2) 多言語化については, 高等教育機関のための情報セキュリティのためのサンプル規定集の改訂に追従し, 多言語シナリオ改訂を進めたことにより, 日本特有の文化について留学生が理解できるようなコンテンツを制作できる準備を行うことができた. (3) 持続性を追求した結果, LMS の大規模運用に関するノウハウを蓄積することができた.
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