研究課題/領域番号 |
26330406
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
河西 由美子 鶴見大学, 文学部, 准教授 (10365869)
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研究分担者 |
堀田 龍也 東北大学, 情報科学研究科, 教授 (50247508)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 学校図書館 / 情報リテラシー / 探究学習 / カリキュラム開発 |
研究実績の概要 |
本研究では、従来先進的な環境の学校図書館のみが実現可能であった情報リテラシー教育と探究学習を融合した学校図書館におけるカリキュラムを、標準的な公立学校においても実現可能なスタイルに一般化し開発することを目的としている。 平成27年度は、開発のための基礎データとなる研究対象校における授業の分析を行った。特に本年度の計画であった、カリキュラム開発のモデルとなる対象校の授業分析については、研究協力者・研究分担者とともに、探究学習の実態を「探究的な学習における著作権に関する理解の向上」、「ICTを活用した探究的な学習の効果」、「ICTを活用した探究的な学習の開発と実践」、「中学生に対するアカデミック・ライティング指導過程における発表活動が論文内容に及ぼす影響」の各観点から分析し、研究成果を学会で複数回発表し、一部は "Implementation and Evaluation of Inquiry Learning Program “Waza for Learning" at the Age of 15" と題して、日本における探究学習の現状分析について国際学会での発表と論文化を果たした。 さらに、教育へのメディアの活用の国際比較研究の可能性を探究するため、イタリア共和国・エミリアロマーニャ州レッジョエミリア市での幼稚園・小学校接続期教育におけるメディア活用の調査に赴き、研究の発展のための参考情報と示唆を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
カリキュラムのモデルとなる私立学校を対象とした研究は進展したものの、開発したカリキュラムの実施校の選定が、相手方学校の担当者の異動等もあり、進展しなかった。引き続き選定作業を継続中である。
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今後の研究の推進方策 |
カリキュラムの開発作業を完成させると共に、研究実施校の選定を急ぎ、予定どおり実証実験を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究代表者が所属研究機関を異動し、本務との時間配分が良好に行かなかったため、研究計画および助成金支出が遅滞した。
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次年度使用額の使用計画 |
平成27年度の未使用額については、平成28年度の研究計画に合わせて使用する。
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