研究課題
本研究では、これまで先進的な学校図書館のみが実践可能であった情報リテラシー教育と探究学習を融合した学校図書館活用カリキュラムを、標準的な学習環境の公立学校においても実現可能なスタイルに一般化して開発することを目標とした。平成27年度までに検討した先進校における実施内容の分析については、前年度までの複数の論文および学会発表を経て、研究代表者・研究分担者・研究協力者による共著として査読論文「探究的な学習の年間カリキュラムによる情報活用スキルの習得とそれに及ぼす要因の検討」(日本教育情報学会誌「教育情報研究」32-1 pp.15-26)として結実した。さらに、国際的な発表としては、国際学校図書館員協会(IASL: International Association of School Librarianship) にて、同様に共著として "Based Learning for the Digital Age with School Libraries as Learning Environments" を発表し、その成果を受けて、イタリア共和国ローマ第三大学から招待を受け講演 "La sfida della biblioteca scolastica nell’era digitale: trasformare la vecchia stanza dei libri in un centro di apprendimento"(邦題:デジタル時代における学校図書館の課題。講演は英語)を行った。これらは今後の国際協同研究への可能性を拓く成果といえる。)一方で、本格的な探究的な学習の年間カリキュラムを、一単元数時間で模擬的に体験可能なカリキュラムの開発の枠組みはほぼ完成したものの、前年平成27年度の遅滞が影響し、公立学校での開発教材の検証は不十分に終わり、完結しているとはいえない。実証研究および成果報告については補助事業終了後も継続する予定である。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
教育システム情報学会
巻: 34-3 ページ: 印刷中
日本教育工学会研究報告集
巻: JSET17-1 ページ: 341-344
日本教育情報学会誌 教育情報研究
巻: 32 ページ: 15-26
日本教育工学会研究報告集JSET16-5pp.117-122
巻: JSET16-5 ページ: 117-122
巻: JSET16-3 ページ: 65-68