研究課題/領域番号 |
26330412
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
池田 瑞穂 京都大学, 農学研究科, 特定助教 (80379601)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 教育工学 / 学習コンテンツ / 学習ログ / データ分析 / Webデータ / ソフトウェア工学 / ヒューマンコンピュータインタラクション |
研究実績の概要 |
Web教材コンテンツの品質分析を行うための効果的な方法,および,分析を行うためのデータ精度を上げるための方法を検討し,実装まで実施した. まず,学習ログの自動抽出機能の強化を行った.学習ログとして,アクセスログ,課題抽出ログ,理解度ログに関して,より粒度の細かいログ情報を自動抽出できる機能を抽出ツールに追加し,分析精度をあげられるように改良した. また,リアルタイムに自動収集したログ情報に対して,時間間隔の知識表現手法を導入しデータを抽出後,クラスタリング手法等を用いて分析した結果を可視化するモデルを作成した.可視化モデルはPhthonを用いてプログラム実装を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
Web教材コンテンツの品質分析を行うためのモデル,および,分析のための自動取得データ精度を上げる方法を検討し,実装まで実施した. しかし,これらの実装した品質分析モデルを用いての実データへの適用,評価,改善のフェーズに入ることができていない.
当該講座の教員職の採用時に,採用担当教員に科研による研究を進めていることを説明したところ,全面的に協力していただけることを確約していただいた.しかし,実際は採用時と異なり,研究に必要なコンピュータ機器,書籍,文献等の持ち込みが可能な環境を提供してもらうことができなかった.また,採用直後より,採用前には説明がなかった勤務時間や本研究に関わる出張などの制約を受け,研究を遂行するための必要最低限の環境や時間を得ることができず,研究の進行も阻害された.
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今後の研究の推進方策 |
研究期間を延長し,2017年4月より関西学院大学に移行することで研究環境等が改善される見込みである. これまでの研究計画の遅延を取り戻すため,7月までにWeb教材コンテンツの品質分析環境を再構築するとともに,実授業への適用,評価,改善フェーズに入るように進めていく. Web 教材コンテンツの品質評価モデルの機能強化として,Web教材コンテンツの品質分析の精度を上げた品質管理を実現する.また,分析結果のさらなる可視化に関する研究を続行し,分析結果の再利用に向けたデータマイニングに関する研究を進めていく.さらに,教育分野で進めてきた品質管理モデルを教育分野以外の専門領域へ適用できるように進めていく. 得られた結果を国内外に広く発表する予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
研究を遂行するための環境を用意できなかったため,研究スケジュールに遅れが生じ,国内外への発表ができず,そのための予算のための支出を持ち越すこととなった.
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次年度使用額の使用計画 |
さらなる研究開発と国内外への発表に使用する予定である.
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