研究課題
平成28年4月から6月において、MathTOUCHのユーザビリティに関するユーザ意見を集めるべく、Webサイトに数式入力の試作システムを公開した。この成果をICME-13で発表した。平成28年7月から8月において、MathTOUCHを多種ある数式自動採点システムの統一的数式入力インタフェースとするために、出力機能の拡張を行い、代表的な数式自動採点システムであるMaple T.A.とMath on Webの出力形式であるMapleとMathematicaの出力機能を実装することができた。その成果を8月のPCカンファレンスで発表した。平成28年4月から9月において、MathTOUCHとオンラインシステムとの親和性を高めるためにJavaScript化を行い、実際に数式自動採点システムのひとつであるSTACKに実装し、被験者実験によって従来システムと変わらず、安定して利用することができることを確認し、その有用性を検証した。この結果は9月のEAMSカンファレンスで発表し、その成果は論文誌「MSOR Connections」に掲載された。平成28年9月から12月において、MathTOUCHのインテリジェント化を図るために機械学習アルゴリズムを実装し、ベスト10までの予測精度が85.2%に達した。また、被験者によるパフォーマンス実験においても効率性が向上していることを検証した。この成果を、3月に情報処理学会139回CE研究発表会で発表した。最後に、本科研費研究課題3年間の成果として、コンピュータによる数学教育支援分野や知的ヒューマンコンピュータインタラクション分野の研究者のために、インターネット上にWebサイトを立ち上げ、数式入力インタフェースMathTOUCHをオンラインで試用して、利用者の所望する様々な形式で出力可能な実用システムを広く公開した。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件) 備考 (1件)
情報処理学会研究会報告集
巻: Vol.2017-CE-139 No.7 ページ: 1-6
MSOR Connections EAMS special issue
巻: Vol.15, No.2 ページ: 70-75
Mathematical Aspects of Computer and Information Sciences (MACIS 2015, Springer)
巻: LNCS 9582 ページ: 421-425
10.1007/978-3-319-32859-1_36
2016 PC Conference CIEC研究大会論文集
巻: - ページ: 11-12
http://math.mukogawa-u.ac.jp