研究成果の概要 |
酸化ストレスに依存して形成されるMUTYH複合体をイムノブロット法で解析した結果、MSH2, MSH6, PCNA以外に新たにDNA polymeraseδおよびMLH1を検出した。MUTYHとMSH2の相互作用は8-oxo-dGua投与された細胞でも観察され、この複合体の形成には8-oxoGが関与していることが示唆された。酸化ストレスを負荷された細胞では一過性のPCNAのモノユビキチン化が起こるが、この複合体中のPCNAはユビキチン化を受けていない。リンチ症候群で見出されるMSH2変異体およびあるDNA polymeraseδ変異体はMUTYHと酸化ストレス依存複合体形成をしない。
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