研究成果の概要 |
放射線誘発甲状腺発がんの年齢影響を明らかにするため、未熟4週齢(4W), 成熟4ヵ月齢(4M), 7ヵ月齢(7M)ラットに8GyX線を照射し、甲状腺腫瘍の発症率、DNA損傷応答の変化、オートファジー関連分子について調べた。腫瘍発生率は、非照射群では4W,4M, 7Mそれぞれ0, 14.3, 16.7%に対し、照射群は61.9、63.6、33.3%で、若齢被曝では様々な種類の癌が多発性に発生した。若齢では1ヵ月で53BP1核内focus、細胞死、増殖細胞数が非照射よりも高値で、12ヵ月には両週齢共低下した。若齢低分化癌のLC3とp62と、髄様癌のAtg5とAtg4bの発現低下が見られた。
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