TG/DTA分析分析の結果、試料の乾燥には100-110℃、燃焼には300℃必要であることが明らかとなった。また、大型マルチモード共振器を用いた予備実験の結果、マイクロ波加熱トリチウム分析の前処理手法として有効であることを確認できた。 これらの知見を基に、マイクロ波加熱炉を制作し乾燥試験を行った結果、FWT分析用従来法(凍結乾燥-常圧蒸留法)に比べて大幅な時間短縮(数日→数時間)につながることが示唆された。また、燃焼試験を実施した結果、短時間ですべてがきれいに灰化し、マイクロ波加熱によるOBT測定用試料の前処理操作は時間短縮を含めて有効な手法であることを明らかにすることができた。
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