PNP投与で雌ラットの膣開口が遅れる傾向が認められた。卵巣のステロイド合成酵素mRNA発現量が7日齢で減少していたが、14日齢では増加していた。PNP投与により初期に卵巣のエストロジェン生成が低下していると推察された。脳弓状核のkiss1が増加し、背内側核のGnIH発現が増加していた。卵巣には抑制的に作用し、性中枢には促進的に作用していることが示唆された。PNMPPは雄性ホルモン作用と抗雄性ホルモン作用の両方示すことが明らかとなった。ウシ卵細胞を用いてPNPの卵成熟に対する影響を解析した結果、PNPはCYP11A1、PTGS2の発現に影響し、卵丘細胞・卵複合体の膨潤を抑制したと推察された。
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