平成27年度において特許出願した「燃料蒸発管及びこれを備えたガスタービン燃焼器(2016-1006531)」と「ガスタ-ビンエンジン(2016-106531)」平成28年度においても、審査継続中である。平成28年度は、平成27年度において燃焼の様子を矩形実験装置より観察を行っていたものを、実際の小型ターボジェットエンジンのように円筒状アニュラ型燃焼器をルーツ式ブロワに取り付け、高速度カメラによって下流側の窓から火炎の可視化に成功した。今後、本格的な基礎実験を進めていける目途が立った。さらに共同研究者である松原らによって、NSP(新潟スカイプロジェクト)製ジェットエンジンのアニュラ型燃焼器の、モデルの数値解析ソフトウェアを構築し、液体燃料の蒸発に伴う熱流体場の解析を可能とした。これらの成果は、第44回日本ガスタービン学会定期講演会(2016.10.26酒田市)に於いて発表済である。以上により今後、NSPのジェットエンジン開発においてデータ等を提供することで、大いに役立つと思われる。 環境モニタリングに関しても平成27年度より継続して行ってきた。しかし平成28年度は無人航空機による飛行の法律改正に伴い、国土交通省への飛行に係る許可・承認申請から始めたために浮遊粒子の飛散時期から大幅に遅れ、サンプリングが困難であった。今後申請時は浮遊粒子の飛散時期を考慮して申請時期を考える必要がある。(許可・承認書 国空航第2464号,国空機2620号) 現在NSP(新潟スカイプロジェクト)では、開発した小型ターボジェットエンジンをUAV機に搭載し、初フライトに成功した。
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