新規促進酸化処理法として,排水中の塩化物イオンより電解生成した次亜塩素酸の紫外線分解反応を利用した電解次亜光分解処理法を開発した。本処理法では次亜塩素酸の光分解により生じたOHラジカルが有機汚染物質分解に貢献しており,次亜塩素酸の光分解で同時に生じる塩素ラジカルは連鎖反応により再度,次亜塩素酸を生成し,反応に利用されることも明らかとなった。開発した薬剤不要のpH制御手法を本処理法に適用した結果,処理エネルギー効率が1.5倍程度向上するとともに,塩素酸などの有害副生成物の生成抑制も達成され,本処理法は運転管理が容易な促進酸化処理法として実現可能であることが明らかとなった。
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