Methylobacterium sp. FD1株からホルムアルデヒドジスムターゼ遺伝子を単離した。この遺伝子を導入した大腸菌の休止菌体は高濃度FA (2.0%)を分解し、ギ酸とメタノールを等モル生成した。またその凍結乾燥菌体も高濃度FAを分解した。一方、布固定化FD1株バイオリアクターを用いて0.1%ホルムアルデヒド含有模擬排水の連続処理を行った結果、FAのほとんどが分解された。また、アルギン酸カルシウム固定化FD1株は気相中のFAを分解した。以上の結果より、FD1株およびFD1株FAジスムターゼ遺伝子組換え大腸菌は液相および気相中のFAを分解する有用な材料になるとわかった。
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