南極の土壌から単離されたPenicillium sp. CHY-2を用い、8つの異なる脂肪族および芳香族炭化水素の生分解性を確認した。最も高い分解率を示したデカンの分解にはCHY-2由来の酵素であるマンガンペルオキシダーゼ(MnP)が関与していることが分かった。また、様々な根圏微生物が単離され、炭化水素の分解に関与していることが判明した。さらに、CHY-2株の分解関与遺伝子を確認した結果、真菌の代表的な三種類の酵素であるシトクロムP450ヒドロキシラーゼ、リグニンペルオキシダーゼ、バニリルアルコールオキシダーゼをコードする遺伝子が確認できた。
|