研究成果の概要 |
ユビキタスFeB粉末表面に無電解めっきによりNiを分布させ放電焼結に供し、成分―組織―各種特性―焼結パラメータ関係を明らかにした。FeB-5~30vol.%Niの焼結速度解析より、Fe, MoS2に比べNiの有用性が示された。25Ni添加焼結体に関し焼結温度を上昇させることで各粒間の原子拡散が活性化し、機械特性、特に圧縮応力・ひずみが、Fe添加に比べ4倍向上した。FeB-10Ni製の刃物でTi合金を連続・断続切削した場合、切削距離30mでの工具寿命値は満足した、特に断続切削時、WC-7.8Coと同等の逃げ面摩耗幅値が示された。これは473 KでFeB系酸化量が、WC系の1/5に減じたためである
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