本研究では、再生可能エネルギーの高生産を目的に、理想的な原油系燃料であるアルカン系炭化水素を高生産できる高増殖性細菌を開発した。 既に取得していた"アルカン系炭化水素を菌体あたりで高生産できる"新規細菌から、アルカン系炭化水素を高生産させる新たな遺伝子群の同定に成功した。さらに、この遺伝子群を高発現させるDNA領域(プロモーター)や、周辺遺伝子の共発現や、遺伝子発現の宿主菌(大腸菌)の培養条件を検討し、炭化水素を高生産する条件を検討した。そして、バイオマスをエネルギー源として(間接的にCO2を原料に太陽エネルギーを用いて)アルカン系炭化水素を高生産できる高増殖性細菌(大腸菌)の開発に成功した。
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