灰分の少ない高品質のバイオマス原料確保が物理的にも経済的にも困難となっている。これが、バイオマスの普及を妨げる阻害要因のひとつとなっている。 本研究では、木質ペレットと同サイズのバイオコークスを製造して家庭用木質ペレットストーブに適用して、燃焼状況によるクリンカー形成の違いを探り、以下の知見が得られた。 (1) 木質ペレットでは、安定した燃焼を妨げる恐れのあるクリンカーが比較的簡単に形成されることが確認された。(2) ペレット燃焼量がより少なく、空気比がより高いほど、クリンカー形成割合は減少することが確認された。(3) バイオコークスとの混焼により、クリンカーの生成が抑制される可能性が示された。
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