研究課題/領域番号 |
26350003
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
宮崎 清 千葉大学, 工学(系)研究科(研究院), 名誉教授 (90009267)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | デザイン / 地域資源 / 内発的発展 / 生活文化 / 国際研究者交流 / アジア / サステイナブル / 伝統工芸 |
研究実績の概要 |
本研究は、これまで、アジアの各地において策定・実践されてきたさまざまな地域振興デザイン計画のなかでも、特に生活者が担い手となり、生活の質的豊かさの向上を追求した内発的地域振興の視座からなされてきた事例を取り上げ、その理念の構築と実践に関する諸相を、実地調査を通して明確化するとともに、その知見を活かした「これからの地域振興のあり方」を考究・提示することを目的としたものである。 平成27年度にあっては、アジアにおける内発的地域振興のさまざまな事例を、国際的な研究者の交流関係のなかで多数収集するとともに、国内における先進事例の調査・研究を敢行した。 前者に関しては、5月23日に台湾銘傳大学において「アジアデザイン文化学会(Asia Design Culture Society: ADCS)・第9回発表大会」を開催し、中国、韓国、台湾らのアジア諸国において内発的地域振興に関する各国の研究者・実践者らからの調査・研究報告を多数収集するとともに、情報交換・意見交換を実施した。近年のアジア諸国において展開している内発的地域振興の事例ならびにその経験を、多数の研究者らが交換し合い、今後のあり方を検討するきわめて重要な機会となった。なお、継続する取り組みをして、本年10月には、中国南京において「アジアデザイン文化学会(Asia Design Culture Society: ADCS)・第10回発表大会」を開催する予定であり、継続して事例収集に努めた。 また、後者にあっては、日本における内発的地域振興の先進的事例ともいえる福島県大沼郡三島町における事例調査を実施するとともに、民俗学の領域において同種の取り組みに関する事例収集を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成27年度においては、予定していた通り、第9回アジアデザイン文化学会の研究発表大会を台湾台北市に位置する銘傳大学において開催した。また、第10回アジアデザイン文化学会の研究発表大会を開催準備を着実に進捗させている。いずれにおいても、アジア各地から多数の内発的地域振興デザインに関する事例の収集がなされている。特に、前者においては、平成27年度5月23日に開催し、日本の他にも、開催国である台湾、ならびに、中国、韓国からの内発的地域振興デザインに関する研究者・実践者らが参集し学術的・実践的寮側面において有意義な議論がなされた。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度においては、予定していた通り、第10回アジアデザイン文化学会の研究発表大会を開催準備を開催する予定である。準備を進めており、10月に中国南京市に位置する南京林業大学において開催する予定である。すでに、アジア各地から多数の内発的地域振興デザインに関する事例の収集がなさつつある。日本の他にも、開催国である中国、ならびに、台湾、韓国、インドネシアらのアジア各国からの内発的地域振興デザインに関する研究者・実践者らが参集し学術的・実践的寮側面において有意義な議論がなされることが期待される。
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次年度使用額が生じた理由 |
準備を進めている研究成果の社会への還元ならびにその成果の検証、学会における発表を2016(平成28)年10月に実施することとしたため。
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次年度使用額の使用計画 |
準備を進めている研究生活の社会への還元ならびにその成果の検証、学会における発表を2016(平成28)年10月に実施する。
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