デザイナの「きもち」を「かたち」と「うごき」へと表現するために,デザイン幾何学の知見 と複合現実感 (Mixed Reality) 技術を駆使した,コンピュータ支援設計システム 「動的(4D)デザイン支援システム」を構築した.ユークリッド幾何学を拡張し静的,動的な審美 性を考慮したデザイン幾何学を導入して新たなコンピュータ支援設計のコアとし,これに複合現 実感技術・3Dプリンティング・ロボティクスを応用したデザイナ・フレンドリーなコンピュー タ支援設計システムを構築した. 具体的には,デザイナの「きもち」をセンシングするための専用コンピュータインタフェースを設計し,これを汎用化することで多数のデザイナに使わせることを可能にした.本コンピュータインタフェースによってデザイナの「うごき」を習得し,研究の基礎データとした.また,3Dプリンタ,レーザカッターを複合した動的デザイン支援システムを構築した.これによって,デザイナの「きもち」を速やかに「かたち」に表現するシステムの試作を行った. 本システムは今後のデザイナ動作の機械学習のためのセンシングシステム,レンダリングシステムとして利活用される.
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