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2014 年度 実施状況報告書

問題領域発見の手がかりに着目したデザイン支援システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 26350013
研究機関公立はこだて未来大学

研究代表者

姜 南圭  公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 准教授 (70452985)

研究分担者 須藤 秀紹  室蘭工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90352525)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード内的要因 / アイディア発想 / 可視化
研究実績の概要

本年度の研究計画は,新たなデザインプロセスの提案にあたって,「内的手がかりと外的手がかりの関係分析」と「ADTモデルによる事例知識データベース開発」を行うことであった.
まず、内的手がかりと外的手がかりの関係分析するために、新たなアイディアを行うデザイナーの内的要因の在外化を行った.そのデザイナーの内的要因の在外化を試みるアプローチとして、デザイナーの嗜好を可視化することができ,その結果,その可視化された各自の嗜好の結果から喚起された気づきは創造への新たな知識と繋がり,よりユーザの内緒的レベルへの対応への現状と可能性を検討した.特に,そ分析に用いた因子分析へのSD評価項目抽出は,デザイナー各自が好む作品に対して抱く評価項目を集め,分類して使うことによって,より内的要因としての嗜好の可視化に関係性の強い結果抽出が可能であったと評価される.また,ADTモデルによる事例知識データベース開発するために,拡張されたADTモデル概念を用いて国際デザインワークショップを実施した.そのため,国籍や経験などのデザイナーの内的要因がアイディア発想に与える効果を調べる事例調査として,中国北京で日本・中国・シンガポールのデザイン専攻の学生がチームを組んで,国際デザインワークショップを行った.その結果,アイディア発想における異なるデザイナー内的要因のコラボレーションがもつ現状と可能性を検討された.また,異分野コラボレーションを,チャネル理論を用いて数理モデル化した.これによって,コラボレーションによって得られるシナジー効果を推定することが可能になった.
現在は,可視化できるより多様なデザイナーの内的要因の抽出し,アイディア発想への関係性を究明する手法の拡張も検討している.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究については,研究分担領域それぞれが当初計画通りにの進捗である.特に2014年度の研究成果は,KEER 2014(Kansei Engineering & Emotion Research 2014)及びHCI International 2014(International Conference on Human-Computer Interaction)などの国際学会に採択され,研究発表を行った.また,デザイナーの内的要因の一つである嗜好を可視化し,評価を行った研究成果は韓国デザイン学会論文集の原著論文として採択され,出版される予定であり,順調に進捗している.

今後の研究の推進方策

デザイナーの内的要因の可視化の結果とアイディア発想との関係を究明するため,デザイナーの嗜好以外にもより多様な要因が可視化できるように拡張する.その可視化された各自の内的要因の結果からのあらたな気づきは,より豊かなアイディア発想へのヒントが喚起される可能性が高いと判断される.26年度の研究成果と27年で実施する研究結果を基にデザイナーの内的要因が在外化できる支援システムを構築にあたって,外部仕様の設計,内部設計及びひっそう,インタフェースの設計を行う.また,異なる内的要因の影響とそのコラボレーションの効果を検証すると共に作成されているプロトタイプの評価を行うため,プロトタイプを用いた国際デザインワークショップを持続的に実施する予定である.

次年度使用額が生じた理由

平成26年度に,追加で行ったワークショップの開催や研究関連図書の購入が増え,20万円の前倒し支払請求を申請したが,別の学内特別研究費で補うことができ,平成27年度に実施する国際デザインワークショップの実施に向けて,予算を確報しておいたため,差額が発生した.

次年度使用額の使用計画

平成27年度8月にシンガポールで国際デザインワークショップの参加に向けて,差額の予算を使用する予定である.特に,約2週間にわたり行われるワークショップを通して内的手がかりの影響を調べる際に,RAによる業務補助を計画している.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Potential of Visualizing Preference as Internal Factor for the Creative Process - Case study of the “Beyond Creativity” workshop-2015

    • 著者名/発表者名
      Namgyu Kang
    • 雑誌名

      Journal of Korean Society of Design Science

      巻: 114 (05. vol 28. no2) ページ: 43-52

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Proposal on Electronic Application for Writing Kanji Focusing on Producing Sound Based on the Various Handwriting2014

    • 著者名/発表者名
      Namgyu Kang and Koki Ono
    • 学会等名
      International Conference on Human-Computer Interaction (HCII 2014)
    • 発表場所
      Creta/Greece
    • 年月日
      2014-06-22 – 2014-06-27
  • [学会発表] Potential of Objective Preference Evaluation in a Creative Process2014

    • 著者名/発表者名
      Namgyu Kang
    • 学会等名
      INTERNATIONAL CONFERENCE ON KANSEI ENGINEERING AND EMOTION RESEARCH (KEER) 2014
    • 発表場所
      LINKOPING/Sweden
    • 年月日
      2014-06-11 – 2014-06-13
  • [学会発表] Approach on the Application to Support Observation and Analysis in Design Process2014

    • 著者名/発表者名
      Namgyu Kang, Takahumi Yamamoto
    • 学会等名
      韓国デザイン学会春国際学術大会
    • 発表場所
      仁川・韓国
    • 年月日
      2014-05-24 – 2014-05-24

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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