研究課題
2016年度では,これまでの研究で,手がかりの活用する際に「外部要因」とアイディア創造との関係が明らかになった研究成果を基に,実際の観察及び分析のデザインプロセスにおいて手がかりをより積極的に活用するための支援システムの構築を試みた.そのシステムとは,デザイナーの多様な内的手がかりを融合して「手がかり」の有効活用を行うプロセスを支援する「NH Camera」アプリケーションである.前回制作した支援システムを,拡張型ADTモデル概念を基に問題領域発見の「手がかり」をより論理的かつ効率的扱うことができるようにあるデザインされたモノや環境からの「物理的要因」,そのデザインを使用する人間の「感性的要因」,そして人間と物理的モノや環境が集まった集団的「文化的要因」までを,ポジティブかネガティブかをタグづけできるようにし,全体的評価まで多段階で評価して記録できるようにし,観察結果の分析プロセスで,より多くの「手がかり」を色で判別できるように試みた.その支援システムを国際デザインワークショップで使用し,評価実験を行った結果,その有効性及び発展可能性が示唆された.
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 3件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
Springer International Publishing 2016
巻: Part IV (Vol.483) ページ: 317-328
DOI: 10.1007/978-3-319-41661-8_31
巻: Part II, Vol. 618 ページ: 497-502
DOI: 10.1007/978-3-319-40542-1_80