研究課題/領域番号 |
26350017
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研究機関 | 高崎経済大学 |
研究代表者 |
黒川 基裕 高崎経済大学, 地域政策学部, 教授 (30363774)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 産業デザイン / 商品企画 / 製品開発 / 東南アジア / タイ国 / クリエイティブ産業 / 工業化支援 / 開発経済 |
研究実績の概要 |
研究開始年度にあたるため、全体的な研究計画の見直しと関係者との交渉、本研究の開始までに蓄積してきた産業デザイン人材育成モデル(特に商品企画分野)の精度向上などを推進した。 研究計画については、本研究の前身プロジェクトでも協力を得たSilpakorn大学のコラボレータに再度のカリキュラム試行と解析対象としての学生の課題提出の提供を依頼し、予定どおり協力を得ることが可能になった。また人材育成モデル、検定制度モデル構築に向けてのさらなる参画を依頼した。一方、計画案にあったタイ自動車産業人材育成インスティテュートプロジェクト(TAHRDIP)との連携に関しては、担当者との話し合いの上、引き続き検討していくことになった。 しかしながら、大学でのデモ講義と分析用の学生課題の提供について、新たにKasetert大学のコラボレータを得ることができた。これまで芸術分野の大学でしか実施てしていなかったカリキュラムのデモンストレーションを工学系の大学でも実施することにつながり、モデルの汎用性向上が見込まれる。Kasetsert大学においては、2014年12月よりデモ講義を開始したが、共同での教材作成も推進されたため、モデル化が大きく前身した。 一方、TAHRDIPとの連携は保留となっているが、同プロジェクトの研修実施機関の一つであるTPAとの交渉が進展し、次年度よりTPAでもカリキュラム試行が可能となった。TPAは、実務者向けに職業訓練・研修コースを提供している機関であり、これまで大学で学生を対象としてきたことと比較すると、モデル化に向けたより具体的な情報収集が可能になると考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画に加えて、新しいコラボレータが見つかったこと、予定よりも少し早くカリキュラム試行を実施できたことがあり、一定の成果に向けて順調に推進されている。一方で、タイ自動車産業人材育成インスティテュートプロジェクト(TAHRDIP)との連携について、推進が困難になっていることから、当初計画と同様の進展状況と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
今年度以降は、TPAでのカリキュラム試行の機会を着実に推進するとともに、2つの大学でのカリキュラムを向上させていくことにも注力する。 また、教育、検定制度、能力測定の3つがセットになった形での産業デザイン人材育成モデルのフレームワークを構築し、タイ国政府とも交渉を開始できるようにしていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
全体として、当初の予定より旅費を増額したが、その分謝金の支出がなく、物品費も抑制された。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度以降に引き続き旅費の支出が増額される可能性があるため、その支出に充てる。
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