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2014 年度 実施状況報告書

見えないことが障害にならないコラボレーション空間デザイン

研究課題

研究課題/領域番号 26350022
研究機関上智大学

研究代表者

矢入 郁子  上智大学, 理工学部, 准教授 (10358880)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード視覚障害者支援 / CHI / CSCW
研究実績の概要

「見えないことが障害にならないコラボレーション空間デザイン」の研究は,全盲もしくはそれに近い重度視覚障害者であっても晴眼者とともに作曲などのクリエイティブワーク,ボードゲームなどのエンターテイメントが楽しめ,さらには視覚障害者がリーダーとしてコラボレーティブワークを牽引して晴眼者のサポートをしうる協調作業空間の実現を目指す画期的な研究である.具体的には晴眼者と視覚障害者の優位性が逆転しうるようなユーザビリティ,インタラクション,ユーザエクスペリエンスの3つのデザイン要素に関する仮説立案と内容・人数ともに充実したユーザ評価を通して,見えないことが障害にならないコラボレーション空間とは何かを解明する.そして,デザイン要素の実社会への還元を通した視覚障害者の社会参加可能性の拡大を目指す.本研究では空間デザインを3つの要素に分け,
<Sub-1>視覚障害者が晴眼者以上に優位となるユーザビリティデザインの研究
<Sub-2>複数ユーザとシステムとが相互に快適に協調可能なインタラクションデザインの研究
<Sub-3>複数ユーザが夢中になる効果を実現するユーザエクスペリエンスデザインの研究
のサブテーマの研究を3年間で行う.初年度の26年度は見えないことが障害にならないコラボレーション空間デザインの用件定義を,それぞれのサブテーマ毎のプロトタイプ作成と評価,および3つのプロトタイプシステムの統合実装と評価を通して行う.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

<Sub-1>から<Sub-3>の用件定義を行うため,視覚障害者と晴眼者とのワークショップの開催とそのプロトコル分析を行った.その成果をもとに2者の協調によってクリアできる視覚情報のないゲームを作成し,実際に視覚障害者と晴眼者との組み合わせによる協調作業に効果的なデザイン要素の検討を行った.また,視覚障害児向けのタッチデバイス用電子教科書コンテンツとそのインタフェースを実装し,その評価も行った.

今後の研究の推進方策

26年度の成果をもとに,コラボレーション空間デザインの用件定義を深めることを目指す.26年度と同様にそれぞれのサブテーマ毎のプロトタイプ作成と評価,および3つのプロトタイプシステムの統合実装と評価を通して行う.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 視覚障害者と晴眼者の協調作曲空間デザインと最適なインタフェースに関する研究2014

    • 著者名/発表者名
      山崎祐史,大森正太郎,矢入郁子
    • 学会等名
      ヒューマンインタフェースシンポジウム2014
    • 発表場所
      京都工芸繊維大学
    • 年月日
      2014-09-09 – 2014-09-12
  • [学会発表] 電子教科書の図への音声埋め込み・対話的再生機能の実装と視覚障害者による評価2014

    • 著者名/発表者名
      木村藍姫,浦島卓也,田村恭久,矢入郁子
    • 学会等名
      ヒューマンインタフェースシンポジウム2014
    • 発表場所
      京都工芸繊維大学
    • 年月日
      2014-09-09 – 2014-09-12

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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