奈良公園エリアを主たる対象地として、写真投稿サイトから抽出される写真情報(撮影位置・時刻と画像)や、3D都市モデルと樹木データベースを補助に用いて、緑景観をシーン景観として分析しデザイン支援を行った。東大寺では、年間を通じて大仏殿の西側回廊から視点近傍の緑と大仏殿を共に含める構図が数多く撮影され、樹木の開花、新緑、紅葉、落葉などの季節変化が緑景観の重要な要素となっている。 一方、観光ルートで順に眺められる緑(シークエンス景観)を把握するため、写真の撮影位置・時刻をもとに主要ルートを特定し、興福寺のメインルート上から眺められる緑を詳細な指標化により特定している。
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