研究課題
平成26~28年度に実施した「伝統産業の振興と地域産業活性化をテーマとした次世代型デザイン教育」は、以下の6項目に重点を置き研究活動を行った。なお、以下はいずれも福岡に拠点を置く団体への支援がベースである。①伝統的工芸品の市場への周知と拡大②伝統技術の継承③地域産業に携わる中小企業へのデザイン支援④重要無形民俗文化財の周辺環境整備支援⑤上記を素材とする写真・映像による情報発信⑥上記を素材とした芸術学部学生への美術・デザイン教育および写真・映像メディア教育本研究は、年度が進むごとに充実した活動内容へ発展し、市場の反応や評価が高くなったため、伝統的産業・地域産業ともに参加を望む企業・団体が増加し、最終年度に至っては、大学側がマネージ不能なほど多数の企業・団体の参加要望があり、一部ご遠慮いただく結果ともなった。3年間の研究活動は代表者を含む計7人の教員がそれぞれの専門性を活かした分野で参加団体と連携し、学生教育を行った。連携内容は参加団体の要望に応じたデザイン支援であり、学生の感性を生かしたプロダクトアウト(製品、修復環境整備、情報ツールなど)が第一次目標であった。その後カタチとなった成果は、福岡の中心部にある複合商業施設「天神イムズ」で2月23日~3月5日の2週間展示・公開され、9社のマスコミ(新聞社、TV放送局、ラジオ局、WEBニュース局等)の取材後、報道・放映された。報道後、伝統的工芸品、地域産業の技術、重要無形民俗文化財の存在などが市民へ周知され、伝統の継承に役立つと共に、「伝統」とは無縁だった学生が美術・デザインを通じ地域の伝統技術や文化遺産を知ることとなった。さらに、上記複合商業施設の展示後、博多駅ビル内の「東急ハンズ」で3月20日~4月16日に展示・販売が行われ、伝統工芸品の「土産物」としての販路拡大の可能性が見え、衰退する伝統工芸の復活の可能性が模索されている。
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九州産業大学芸術学会研究報告
巻: 第48巻 ページ: 97、102
巻: 第48巻 ページ: 111、114
九州産業大学 柿右衛門様式陶芸研究センター論集
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