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2016 年度 実績報告書

グローバル衛生用マスクの基礎開発

研究課題

研究課題/領域番号 26350068
研究機関金沢大学

研究代表者

森島 美佳  金沢大学, 学校教育系, 准教授 (50369518)

研究分担者 三野 たまき  信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (00192360)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードマスク / アンケート / 感性評価 / 共起分析
研究実績の概要

本研究の長期目標は,個人のニーズに対応し,日本国内だけでなく,世界規模で高い性能と高い感性評価を有する個人適合型衛生用マスクを開発することである.本課題では,衛生用マスクのグローバル展開を目指したその基礎研究として,鋭敏な感覚と豊かな感性を持つことが期待される国内の若年者を対象とし,高い性能と感性評価を有する衛生用マスクのデザイン開発を目的として研究を遂行している.
H28年度は,2015年度に実施した衛生用マスクに関する意識調査のデータを集計した.本調査では,着用目的,着用時の問題点の有無,着用時の問題点,嗜好性に関する質問を設定している.これまでに,調査の一部である花粉症用マスクに関する回答データ(N=3213)を集計した.そして,2009年度,2012年度に実施した集計データと併せて,花粉症用マスクの改善点を検討した.集計した結果,近年,様々なデザイン,付加価値を有する衛生用マスクが開発されている.しかしながら,調査実施年度すべてにおいて,花粉症用マスクに対して問題意識を有する者の割合は非常に高い値を示すことがわかった.改良されるべき点が改善されていないという現状が示唆される結果であった.また,ヘルスケアに対する意識の向上とともに要求性能の増大に因ることも考えられる.具体的な問題点として,「蒸れる」「眼鏡が曇る」「息苦しい」、女性においては「化粧が落ちる」といった水分特性,熱特性,気流特性に関連する申告があった.さらに,個人が回答した問題点間の関連性について検討するため共起分析を行った結果,これらの問題点は,「邪魔」といった感性評価にも影響を及ぼすことが示唆された. 今後,材料特性,ヒト特性,相互作用等を考慮して,獲得された問題点を考慮することにより高い性能と高い感性評価を有する衛生用マスクの包括的な開発を目指す.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Problems related to mask use in hay fever sufferers by repeated surveys2017

    • 著者名/発表者名
      Mika Morishima, Tamaki Mitsuno, and Koya Kishida
    • 雑誌名

      International Journal of Clothing Science and Technology

      巻: 29 ページ: 123-134

    • 査読あり
  • [学会発表] A pilot study of precautions regarding macro air gaps while wearing hygiene masks2017

    • 著者名/発表者名
      Mika Morishima, Tamaki Mitsuno
    • 学会等名
      2017 International Symposium on Human Factors and Ergonomics in Health Care
    • 発表場所
      Sheraton New Orleans, USA
    • 年月日
      2017-03-05 – 2017-03-09
    • 国際学会

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公開日: 2018-01-16  

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