酸化還元酵素ラッカーゼを用い、異種二官能型反応染料の分解・脱色挙動を調べ、羊毛の染色における湿潤摩擦堅ろう性の向上と水系洗濯における移染防止の最適条件を検討した。その結果、青系染料はラッカーゼ処理条件がpH 4.5、45℃において素早く脱色した。実用洗濯を想定し、水系で検討した結果、ラッカーゼ/メディエーター/ノニオン界面活性剤共存下において、添付白布への汚染が抑制された。 用いたラッカーゼは青系染料に対する退色に非常に有効に作用し、酵素の基質特異性が非常に大きいことが示唆され、今後羊毛の染色・洗浄への利用の可能性が期待される。
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