本研究ではおいしさの評価方法として、Near-Infra-Red Spectroscopyや眼球運動を用いた生理的計測、表情変化や行動学的指標を用いた運動・行動反応計測、Implicit Association Testなどを用いた潜在反応計測などを候補とし、それぞれの指標の有効性を確認することを目的とした。その結果、主観的なおいしさ評価は、実験文脈や参加者自身の摂取経験の影響を強く受ける一方で、測定手続きに留意すれば、最も整合性の高い結果が得られることが明らかとなった。一方で、その他の比較的客観的な計測手法の結果は個人差が大きく、結果として主観的なおいしさ評定値を補佐する結果が得られた。
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