本研究において、食物アレルギー(FA)患児の食生活を調査することにより、加工食品の選択肢が狭く、特に外食や旅行でのQOLの低下についての実態が浮き彫りになった。FA児が安心して食べられる間食や食事に利用できる食品として、鶏卵、牛乳、小麦不使用の米粉マフィンを調製した。トレハロースを利用することにより米粉マフィンの物性が改善され、老化を抑制することができた。保存方法としては冷凍保存が有効であることが示された。人参パウダー、紫芋パウダーの添加によりさらにマフィンの物性が改善し、栄養面での付加価値も加えることができた。食べやすさの面からもFA児に受け入れられるのではないかと考えられた。
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