本研究より、メタボリックシンドローム関連疾患発症・進展にインクレチンが関与している可能性を示す結果が得られた。GLP-1だけではなく、GLP-1を介さないDPP-4によるメタボリックシンドローム関連疾患への関与が示唆された。さらに、酒粕などの食品・植物由来成分について、メタボリックシンドローム関連疾患の進展抑制を有する食品・植物由来成分が明らかとなり、そのうちインクレチンを介した作用を有する物質が明らかとなった。 今後、メタボリックシンドローム関連疾患に対し、GLP-1だけではなく、DPP-4阻害作用にも注目し、ヒトへの有効な機能性食品探索を実施することが重要であると考えられた。
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