本研究課題では、ロボットに連結したプロジェクタとカメラを用いた複合現実感ディスプレイを構築し、このディスプレイを用いて、高齢者の摂食動機を効果的に向上させる食彩支援システムを提案する。本システムでは、高齢者の美味しさ感を食品カラーリストと記憶色から推定し、この推定色を実食上で高品質に再現することで、食事の彩りを改善する。摂食行動に制限を抱え、類似した調理方法や偏った食品選びになりがちな高齢者の食事を仮想的に色置換し、食彩による美味しさ感の増強から、食欲低下の傾向にある高齢者の食事に対して楽しみや満足感を提供することが期待できる。
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