我々は、褐藻抽出画分よりフラボノイド類であるモリンを検出することができた。筋萎縮モデルマウスを用いた解析において、0.1%マリンフラボノイド摂取は、筋重量や筋線維面積の減少に対して抵抗性を示した。興味深いことに、マリンフラボノイド摂取はガン増殖も抑制した。C2C12筋管細胞に癌細胞培養上清及びマリンフラボノイドを添加し、形態学的観察を行った。その結果、マリンフラボノイドを添加することにより、筋管細胞の萎縮に対して抵抗性を示した。以上の結果より、海藻中フラボノイドはガン細胞由来液性因子あるいはガン細胞に作用することにより、筋萎縮予防効果を発揮することが示唆された。
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